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ナサニエル・ホーソーン『ファンショー』

 ホーソーンが書いた最初の小説。各章が短い10章で構成されており、粗筋は学者タイプで禁欲主義者のファンショーは、日ごろ好意を寄せている女性エレンを誘拐から救出するものの、彼女からの求婚を断り学問に身を捧げるという物語。1828年に匿名で自費出版されたが、反響は低く、後に著者自身で売れ残った全冊を回収し焼却しようとしたいわく付きの作品。ホーソーンはこの処女作にかなり不満を持っていたらしく妻のソフィアにさえも本作品のことを秘密にしていたという。死後12年経ってから1部のみが発見された、現存する実物が極めて少ない稀観本となっている。  本学図書館所蔵の本書は、1828年にボストンのMarsh & Capen社から出版された貴重な初版本。概して保存状態はよく美麗外箱がついているが、これはあとから作られた可能性がある。

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