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『カーペット・バッグ』(雑誌)

 The Carpet-Bag(『カーペット・バッグ』) は、ボストンの作家・編集者のベンジャミン・P・シラバー(Benjamin P. Shillaber, 1814−1890) が編集、1851−1853年の2年間ボストンで発行した縦40cm 横30cm の大判週刊誌で19世紀中期における代表的ユーモア雑誌の一つ。ここにあるのは1851年3月21日号から1852年12月25日号までの合冊。当時、兄のオーリオン(Orion Clemens)が経営するHannibal Journal社で見習い記者として働いていた17歳のトウェインが本名の頭文字である“S.L.C.” の署名付きで発表した、425語からなる事実上の処女小品“The Dandy Frightening the Squatter”が掲載されている(上図黒ワク部分)1852年5月1日号が含まれており、きわめて貴重。ちなみに「カーペット・バッグ」 とは絨緞織りの布で作った大ぶりの手提げ旅行カバンのこと。南北戦争後、このカバンに財産の一切合財を詰めて荒廃した南部に赴き、略奪と搾取によってのし上がろうとした共和党員や、土地を買い叩いて儲けを企んだあくどい商売人たちのことを“carpet-bagger”と呼んだ。またシラバーが創造したユーモラスな女性キャラクターのパーティントン夫人(“Mrs. Partington”、上左挿絵)は『トム・ソーヤーの冒険』に出てくる「ポリー伯母さん」のモデルとして知られている。

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