貴重書ギャラリー
ジェイン・オースティン『高慢と偏見』 Pride and Prejudice, London: Thomas Egerton, 1813.
出版以来、最も人気のある『高慢と偏見』の有名な冒頭の部分
初版・第2版・第3版のタイトル・ページ
これは、「私の大事な子供」と言って、ジェイン・オースティンも大いに気に入っていた作品である。
当時の小説は通例三巻本であった。サイズはおよそ18×11.5㎝で掌にのり、一行の字数は少なく、行間もゆったりしていて読みやすい。初版は1813年1月に出て、およそ1500部が完売され、同年10月に第2版、1817年に第3版が出て、かなりの収益があったようだが、最初に版権を出版社に110ポンドで譲ったので、オースティン自身の収益はなかった。