貴重書ギャラリー

フローレンス・E・ハーディ夫人自筆書簡 エセル・イングリス夫人宛 1916年3月9日付

 76歳のトマス・ハーディはこの年作家協会を代表してヘンリ・ジェイムズの「メリット勲章」授賞の祝辞を述べたが、その1ヶ月後、ジェイムズは亡くなった。この夫人の書簡はハーディ及び夫人が彼の思い出に『金色の盃』を読んでいることを記しているが、「主人は『金色の盃』に出てくる人たちが好きではありません」などと書いており興味深い。