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人間科学部主催講演会
渡辺あや講演会
【日 時】平成22年10月8日(金)13:00~14:30
【場 所】甲南女子大学 9号館1階 912教室
【対象者】在学生
【受講料】無料
【講 師】渡辺 あや(脚本家)
【司 会】原田 隆司(甲南女子大学人間科学部文化社会学科教授)
人間科学部文化社会学科では、10月8日午後1時より、2年生の「フィールドワーク演習」の時間のなかで、本学卒業生である脚本家の渡辺あやさんをお招きして、脚本を書くという仕事を中心に、お話しをうかがいました。
渡辺さんは1982年に本学人間関係学科を卒業の後、就職され、ご結婚の後、ドイツに4年間お住まいになって、現在は島根県に住んで脚本を書いておられます。
今回は2010年1月17日に放送されたドラマ「その街のこども」について、詳しくお話しをうかがいました。
脚本の依頼を受けてから、舞台にする場所をご自身で訪れたり、制作スタッフや出演者とのやりとりを重ねて、この脚本自体は、きわめて短期間に書かれたということでした。
その後、教室に持参していただいたこのドラマの台本を拝見しながら、いくつかの場面を取り上げて、脚本から完成したドラマになっていく過程で変化した部分などについて、その経緯を具体的に語っていただきました。
さらに、学生からの質問も交えて、原作がある場合とない場合の書き方の違いや、脚本を書き始めたのは子育てがきっかけであったこと、脚本を書き始めてから今日まで、どのように書き方を学んでいかれたのか、など、話題は広がっていきました。
最後に、在学生に向けて、今はまわりの大人に守られて暮らしているけれど、いずれ、そうした「殻」から出て、むしろ自分のほうが誰かを守るような立場になるのだから、そのための準備というものをしておいたらいいのではないか、と語っていただきました。
日頃、ドラマや映画の脚本家という仕事がどのようなものか考える機会のない学生たちにとって、脚本家から直にお話しをうかがうという貴重な勉強の機会になりました。