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清友会主催講演会
Making of NISHIDA HIKARU ~アメリカ・東京・神戸~
【日 時】平成22年9月14日(火)13:30~15:30
【場 所】甲南女子大学 9号館1階 912教室
【対象者】卒業生・在校生・教職員(申し込み制)
【受講料】無料
【講 師】西田 ひかる(タレント)
【司 会】衣川 久美子(甲南女子大学非常勤講師)
【対 談】加藤 一葉(甲南女子大学文学部メディア表現学科講師)
平成22年9月14日(火)厳しい残暑が少し和らいだように感じた初秋の昼下がり、大勢の同窓生が西田ひかるさんの講演会を楽しみに懐かしい大学に戻ってきました。
学園創立90周年を記念して清友会主催の講演会をさせていただけるというお話を学園からいただきました。講師をお願いして講演会を開催する…ということには全く不慣れな常任委員で「さてどなたにお願いしよう」という話し合いの中、「お義母さまが甲南女子学園の卒業生でいらっしゃる西田ひかるさんに来ていただけないかしら」という声が出ました。西田ひかるさんは多才なバイリンガルで知的なお嬢様の雰囲気が大変魅力的なタレントさんです。お義母さまと親交のある前会長のお力もお借りしてお願いしたところ、とても快くお引き受けいただきました。
当日は1部の講演で西田さんが生後10カ月から13歳までアメリカで過ごされた子ども時代のことから、日本に帰国された時のお話、15歳でデビューされたときのお話、芸能活動を通してのお話、ご主人さまのお話、お子さまの誕生・子育てのお話、野菜ソムリエのお話、現在のご様子などとても楽しく時にはユーモアを交えながら私たちの生活にも相通じる生活へのスパイスやアドバイスをいただきました。中でも、アメリカと日本の教育を比較しながら「子どもに自信を持たせるように接する」ということの大切さは学生や若い世代の同窓生、これから孫育て年代の私たちにも大いに参考になるお話でした。
2部は西田さんとの対談形式で、同窓生で甲南女子大学の講師であり西田さんの友人でもある加藤一葉先生と進行役の甲南女子大学非常勤講師・衣川久美子先生で和やかに“女性の生き方”をテーマに会話が弾みました。お仕事を離れた時の素顔の西田さんのお話も時々混じり、時にはこれから卒業して社会に出ていく学生にも語りかけるようにお話をしてくださいました。
人が最初におかれ、最も身近な社会である家庭。そこで経験して得られる家族の絆。やがて成長し家庭から学校という社会で新しい人間関係を築きながら経験したことが、後々社会人になっても大きく活かされているということ。いろいろな場面で経験することはそれぞれ独立しているものではなく人生の流れの中でつながっているということ。私たちが甲南生であった頃と変わらないおおらかさで今生きていくことができ、どこで出会っても、たとえ年代はちがっても甲南で学んだ私たちはどこかでつながっているということ。「何回生ですか?」「それなら私の姉(妹)と同級生ね」「それなら○○さんと同級生?」「知っています。知っています。」「じゃあ△△さんはご存知?」同窓生と知ったとたんに始まるこの会話ですが、西田さんが「甲南の方はこの会話から人間関係をどんどん広げていかれますね」とおっしゃいました。今まで気付きませんでしたが、本当にそうだと思いました。まさに同窓生の絆を感じる甲南ならではのこの会話をこれからも大切にしたいと思いました。
1部の講演時にスクリーンにお写真を映しながらお話してくださったのですが、その中に阪神大震災後の神戸でチャリティーコンサートをされた時の写真がありました。なんと、甲南女子中高の制服の生徒と歌っていらっしゃいました。途中、西田さんのおおらかで魅力的な雰囲気に、甲南女子の同窓生でいらっしゃるかのような錯覚を感じていた私には、なにかとても深いご縁を感じた一枚の写真でした。
講演会には学生11名同窓生140名の方が出席してくださり用意した席はほぼ満席になりました。ご出席の皆さん心をリフレッシュして笑顔で大学を後にされました。
この講演会を開催するに当たり、何も分からない清友会役員にすべての準備をご協力くださった学園の企画広報課の方々に深く感謝し、記念講演会リポートとさせていただきます。
(文章/清友会常任委員講演会担当)