インターネットのインフラ化、スマートフォンの普及が進んだ現代。
SNSの台頭によって生まれた「シェア」の文化を分析します。
講師
甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授
水野 勝仁
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講義テーマをさらに深めるための関連資料
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インターネット(岩波書店、1995年)
日本におけるインターネットの第一人者である著者が人の新しいインフラストラクチャーとしてのインターネットの本質を説く。
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融けるデザイン ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論(BNN出版、2015年)
テクノロジーの進歩によって変容していく世界における「自己帰属感」をキーワードとしたデザインの新しい設計を解き明かす。
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シェアしたがる心理 SNSの情報環境を読み解く7つの視点(宣伝会議、2017年)
SNS普及により、誰もが画像や動画をシェアするいま、コミュニケーションやマーケティングのあり方、可能性をとらえ直す。
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インターネットの歴史 2018年版
1969年から現在に至るまで日々進化をとげるインターネットを、人による芸術作品ととらえ、その歴史をアーカイブ。
参考文献
- ビアトリス・コロミーナ/マーク・ウィグリー著、牧尾晴喜訳『我々は人間なのか? -デザインと人間をめぐる考古学的覚書き-』(BNN新社、2017年)p.261
- 渡邊恵太著『融けるデザイン ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論』(BNN新社、2015年)p.224
- 天野彬著『シェアしたがる心理 SNSの情報環境を読み解く7つの視点』(宣伝会議、2017年)pp.72-73
- 関西テレメッセージ「声にしないで、文字で伝えて」
- Kiyoshi Tane「ポケットベルが来年9月にサービス終了。約50年の歴史にピリオド。」(Engadget、2018年)https://japanese.engadget.com/2018/12/03/9-50/
- 北村ヂン「『9110714』って何だよ!?『ポケベル暗号』がホントに読めない。」(Daily Portal Z、2018年)https://dailyportalz.jp/kiji/Pager-code
- MacworldでのiPhoneプレゼンテーション(Apple、2007年)
- 水野勝仁「共有のためのインフラストラクチャー」
- 甲南女子大学文学部メディア表現学科/編集・インターネット研究ゼミ2018年度4年ゼミ卒業研究・制作『「」ーー大量の情報と濃縮還元の100%ジュース、あるいはコミュニケーションについて』甲南女子大学文学部メディア表現学科/編集・インターネット研究ゼミ2018年度3年ゼミ『アプリの体験を記述する』
- [インターネット アート これから]——ポスト・インターネットのリアリティ アーティスト・トーク パーカー・イトー【前半】(ICC、2012年)https://hive.ntticc.or.jp/contents/artist_talk/20120310
- Yahoo! japan「インターネットの歴史 2018年版」(2018年) https://internethistory.yahoo.co.jp/rich/
- ミゲル・シカール著、松永伸司訳『プレイ・マターズ 遊び心の哲学』(フィルムアート社、2019年)p.41
- 村井純著『インターネット』(岩波新書、1995年)p.5
- ※スライドで使用している映像、画像の一部には、教員による網かけなどの編集がなされています。
講義から思い起こされた受講者のエピソード
文字の誕生にはじまり、まだ見ぬ未来のメディアまで、
インターフェイス研究者・水野勝仁とともに、その変遷を追っていく。(全5回)
甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授
水野 勝仁
甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授
水野 勝仁
1977年生まれ。メディア・アート、インターフェイス研究者。国際基督教大学卒業。名古屋大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了(博士・情報科学)。現在、甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授。メディア・アートやインターネット上の表現をディスプレイと向かい合い続けるヒトの認識のアップデートという観点から考察しつつ、同時に「ヒトとコンピュータの共進化」という観点からインターフェイスの研究も行っている。
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85min
見えないものを形にする、魔術的な存在として誕生した文字。手書き文字にみる音と感覚、AIによる手書き文字、“女子の文字”流行の歴史などを辿り、人と文字の関わりを紐解く。
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91min
ボタンで文字を残すようになったわたしたちは、果たして「書く」ことに懐かしさを感じるのか。現代における打ち文字・絵文字のあり方から、デジタル時代の“思い出”を探る。
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86min
肉体から切り離された「声」のみでつながる道具の発明に、人々は心を大きく揺さぶられた。電話交換手との恋、都市伝説、リカちゃん電話など、数多のエピソードから電話という道具を考える。
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89min
ポケベルの流行、インターネットの登場、そしてSNSの台頭する時代へ。日々、目まぐるしく流行やサービスが移り変わるなか、わたしたちは思い出を共有することが可能なのか、論じていく。
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72min
わたしたちは、手に持てるデバイスを扱う最後の世代と言っても過言ではない。物質なしに、愛着や思い出は生まれうるのだろうか。VR普及前夜、未来の思い出のあり方を想像してみる。
遠い未来の社会を舞台としたアニメ・ゲームなどの作品から、
未来と現在における「話す・書く・伝える」を多様に紐解いていく。(全3回)
甲南女子大学文学部メディア表現学科講師
高尾 俊介
甲南女子大学文学部メディア表現学科講師
高尾 俊介
1981年生まれ、情報科学芸術大学院大学修了(修士・メディア表現)。メディア研究者、クリエイティブコーダー。詩を書くように自由にコードで自己表現する活動、デイリーコーディングを提唱、実践している。近年のデジタルテクノロジーの民主化に伴って、リベラルアーツとしてのメディア表現に関心を持ちながら作品制作を行っている。