「電話」の発明によって生まれた新たなコミュニケーション。
声でつながる道具がもたらした、多様な文化を紐解きます。
講師
甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授
水野 勝仁
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講義テーマをさらに深めるための関連資料
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メディア論 人間の拡張の諸相(みすず書房、1987年)
現代社会と切り離せないテレビや広告、自動車などのメディアの本質から、人間との関わりと社会の変容を探っていく。
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メディアとしての電話(弘文堂、1992年)
若い世代の意識や時代を反映するメディアとしての電話をとらえ、身体、空間、政治経済などさまざまな視点から論じる。
参考文献
- CONSERVE THE SOUND「CONSERVE THE SOUND - Teaser」(2014年)https://www.aneddoticamagazine.com/conserve-the-sound-teaser/
- マーシャル・マクルーハン著、栗原裕/河本仲聖訳『メディア論 人間の拡張の諸相』(みすず書房、1987年)pp.275-276
- 吉見俊哉/若林幹夫/水越伸著『メディアとしての電話』(弘文堂、1992年)p.114、p.125、p.195、pp.199-202、pp.218-220
- CAPTAIN GIZMO「Evolution of the Telephone1856-2020(Landline)」(2019年)https://www.youtube.com/watch?v=BiYRaxKPnFY
- みふねたかし《電話が怖い人》《油絵を描く画家》《カメラで撮影している人》(いらすとや)https://www.irasutoya.com/
- タカラトミー「リカちゃんでんわ」https://licca.takaratomy.co.jp/tel/index.html
- Qanta Shimizu「電話中アーティスト」(2019年)https://note.com/qantasmz/n/ne65f877f432c
- 発言小町「電話機、玄関にありましたか?」(読売新聞社/2015年)https://komachi.yomiuri.co.jp/t/2015/0312/704621.htm
- 藤原興 「昭和と平成初期のポップスばかり聴いてたら、やっぱり「電話」の扱いがすごく心に残る。夜更けの電話あなたでしょ 二度とかけてはこないでとかダイヤル回して手を止めたとか、30歳以下にはもはや感覚が伝わらんわな。」(2019年6月5日Tweet)https://twitter.com/oki_fujiwara/status/1135970975441231877?s=20
- YCAM「メディアアートの輪廻転生」(2018年)https://rema.ycam.jp
- 高嶺格《タイトル不明(作者失念のため)》(2018年)
- ※スライドで使用している映像、画像の一部には、教員による網かけなどの編集がなされています。
講義から思い起こされた受講者のエピソード
文字の誕生にはじまり、まだ見ぬ未来のメディアまで、
インターフェイス研究者・水野勝仁とともに、その変遷を追っていく。(全5回)
甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授
水野 勝仁
甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授
水野 勝仁
1977年生まれ。メディア・アート、インターフェイス研究者。国際基督教大学卒業。名古屋大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了(博士・情報科学)。現在、甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授。メディア・アートやインターネット上の表現をディスプレイと向かい合い続けるヒトの認識のアップデートという観点から考察しつつ、同時に「ヒトとコンピュータの共進化」という観点からインターフェイスの研究も行っている。
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85min
見えないものを形にする、魔術的な存在として誕生した文字。手書き文字にみる音と感覚、AIによる手書き文字、“女子の文字”流行の歴史などを辿り、人と文字の関わりを紐解く。
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91min
ボタンで文字を残すようになったわたしたちは、果たして「書く」ことに懐かしさを感じるのか。現代における打ち文字・絵文字のあり方から、デジタル時代の“思い出”を探る。
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86min
肉体から切り離された「声」のみでつながる道具の発明に、人々は心を大きく揺さぶられた。電話交換手との恋、都市伝説、リカちゃん電話など、数多のエピソードから電話という道具を考える。
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89min
ポケベルの流行、インターネットの登場、そしてSNSの台頭する時代へ。日々、目まぐるしく流行やサービスが移り変わるなか、わたしたちは思い出を共有することが可能なのか、論じていく。
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72min
わたしたちは、手に持てるデバイスを扱う最後の世代と言っても過言ではない。物質なしに、愛着や思い出は生まれうるのだろうか。VR普及前夜、未来の思い出のあり方を想像してみる。
遠い未来の社会を舞台としたアニメ・ゲームなどの作品から、
未来と現在における「話す・書く・伝える」を多様に紐解いていく。(全3回)
甲南女子大学文学部メディア表現学科講師
高尾 俊介
甲南女子大学文学部メディア表現学科講師
高尾 俊介
1981年生まれ、情報科学芸術大学院大学修了(修士・メディア表現)。メディア研究者、クリエイティブコーダー。詩を書くように自由にコードで自己表現する活動、デイリーコーディングを提唱、実践している。近年のデジタルテクノロジーの民主化に伴って、リベラルアーツとしてのメディア表現に関心を持ちながら作品制作を行っている。