目に見えない「言葉」を、見えるかたちへと変換した「文字」。
文字を書く・読む歴史を通して、人々の思考のあり方を考えます。
講師
甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授
水野 勝仁
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講義テーマをさらに深めるための関連資料
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〈ひらがな〉の誕生(KADOKAWA、2016年)
外来語である漢字からカタカナが生まれ、さらに多様な表現を可能にする日本固有の文字・ひらがなの誕生までを紐解く。
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ビジュアル版 世界の文字の歴史文化図鑑 ヒエログリフからマルチメディアまで(柊風舎、2012年)
文字の起源と発展、文字の誕生による文化の発達まで、世界の文字の歴史を豊富な図版でわかりやすく紹介する一冊。
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新記号論 脳とメディアが出会うとき(ゲンロン、2019年)
2017年、ゲンロンカフェで行われた石田英敬と東浩紀による連続講義を収録。記号論を最新の脳科学研究をもとに編み直す。
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我々は人間なのか? -デザインと人間をめぐる考古学的覚書き-(BNN新社、2017年)
建築理論家たちによるデザイン考。人間と人工物の関係性を解き明かすことで「人間」と「デザイン」の概念を揺さぶる。
参考文献
- ビアトリス・コロミーナ/マーク・ウィグリー著、牧尾晴喜訳『我々は人間なのか? -デザインと人間をめぐる考古学的覚書き-』(BNN新社、2017年)p.56
- 山口謠司著『〈ひらがな〉の誕生』(KADOKAWA、2016年)pp.89-90、p.105、p.235
- アンヌ=マリー・クリスタン編、澤田治美監修『ビジュアル版 世界の文字の歴史文化図鑑 ヒエログリフからマルチメディアまで』(柊風舎、2012年)p.10、p.145
- 堀松印房「知られざる篆書体の可能性」https://horiin.com/horimatsu/tensyonokanousei
- ウィキペディア「孫過庭_Wikipedia」https://ja.wikipedia.org/wiki/孫過庭
- 石田英敬/東浩紀著『新記号論 脳とメディアが出会うとき』(ゲンロン、2019年)p.59
- 井原奈津子著『美しい日本のくせ字』(パイインターナショナル、2017年)
- 華凛(karin_asmr)「【無音】ボールペンで文字を書く-binaural-」(2014年)https://youtu.be/st5IQczQeLE
- NPO法人ジャパン・レターアーツ・フォーラム「文字書く人たち」(2011年)https://vimeo.com/27080432
- 菅野創+やんツー《形骸化する言語|Asemic Languages》(2016年)http://kanno.so/asemic-languages/、http://yang02.com/works/asemic-languages/
- マーシャル・マクルーハン著、栗原裕/河本仲聖訳『メディア論 人間の拡張の諸相』(みすず書房、1987年)p.85
- ※スライドで使用している映像、画像の一部には、教員による網かけなどの編集がなされています。
講義から思い起こされた受講者のエピソード
文字の誕生にはじまり、まだ見ぬ未来のメディアまで、
インターフェイス研究者・水野勝仁とともに、その変遷を追っていく。(全5回)
甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授
水野 勝仁
甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授
水野 勝仁
1977年生まれ。メディア・アート、インターフェイス研究者。国際基督教大学卒業。名古屋大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了(博士・情報科学)。現在、甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授。メディア・アートやインターネット上の表現をディスプレイと向かい合い続けるヒトの認識のアップデートという観点から考察しつつ、同時に「ヒトとコンピュータの共進化」という観点からインターフェイスの研究も行っている。
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85min
見えないものを形にする、魔術的な存在として誕生した文字。手書き文字にみる音と感覚、AIによる手書き文字、“女子の文字”流行の歴史などを辿り、人と文字の関わりを紐解く。
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91min
ボタンで文字を残すようになったわたしたちは、果たして「書く」ことに懐かしさを感じるのか。現代における打ち文字・絵文字のあり方から、デジタル時代の“思い出”を探る。
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86min
肉体から切り離された「声」のみでつながる道具の発明に、人々は心を大きく揺さぶられた。電話交換手との恋、都市伝説、リカちゃん電話など、数多のエピソードから電話という道具を考える。
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89min
ポケベルの流行、インターネットの登場、そしてSNSの台頭する時代へ。日々、目まぐるしく流行やサービスが移り変わるなか、わたしたちは思い出を共有することが可能なのか、論じていく。
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72min
わたしたちは、手に持てるデバイスを扱う最後の世代と言っても過言ではない。物質なしに、愛着や思い出は生まれうるのだろうか。VR普及前夜、未来の思い出のあり方を想像してみる。
遠い未来の社会を舞台としたアニメ・ゲームなどの作品から、
未来と現在における「話す・書く・伝える」を多様に紐解いていく。(全3回)
甲南女子大学文学部メディア表現学科講師
高尾 俊介
甲南女子大学文学部メディア表現学科講師
高尾 俊介
1981年生まれ、情報科学芸術大学院大学修了(修士・メディア表現)。メディア研究者、クリエイティブコーダー。詩を書くように自由にコードで自己表現する活動、デイリーコーディングを提唱、実践している。近年のデジタルテクノロジーの民主化に伴って、リベラルアーツとしてのメディア表現に関心を持ちながら作品制作を行っている。